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飛んでしまった君

  • 3月19日
  • 読了時間: 2分

更新日:4月12日


【 ある存在へ 】


飛び降りた


そう聞いたとき

わたしの中の

何かが疼いた


やわらかな光の中で青く咲く紫陽花


わが子を

愛せない

親元に生まれ


愛に

渇望し


人生に

絶望した

君へ



とても

厳しい

苦しいなか


よく生き抜いたと


自分を褒めてほしい


ひとりで

向きあい

闘ってきた


そんな自分を

ねぎらってほしい





君はよくやった


どうか

癒して


とことん

癒して


最後に

自分を

許してあげてほしい




かつてのわたしは

親を恨み

自分を憎んだ




愛が欠落した

親という存在は


愛が欠落した

そのまた親によって

生まれる存在


つまり親も

かつての被害者で


辛い中

自己を

麻痺させ


愛の欠落を

表現している存在



負の連鎖という

構造が

人にはある



君は

傷を

障害に変え


それを抱えて生きていく



それでも

君は


自分に

伝えないと

ならない


よく生きた

よく耐えた


本当によく

ここまで

生き抜いた




愛されることを

当たり前に

期待した


幼い頃の君は

何度も裏切られ


小さな心が

張り裂けそうだった



それでも生きぬいた


今君は生きている


君の言葉を

待つ人が

この世にいる


君の存在を

待つ人が

この世にいる


どうか

知って欲しい



自分を

いたわって


自分を

ねぎらって



よく生きた

自分を褒めてほしい


よく生きてくれた


どうかもう

君が自分を

責めなくて済むように



君が光を

見つけられるように


どうか光が

その心に

届きますように


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© saori wakabayashi

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