
【 スタンス 】
2026/1/17


ペーパーフラワー

ペーパーフラワー

・バド部
中学生の3年間、私はバドミントン部に所属していました。
バドミントンは好きでしたが、わたしの才能はすこし残念で、試合ではだいたい負けていました。
それでも30年来の部活仲間とは、今もつき合いがあって今日も地元のステーキハウスで食事しながら近況を報告しあってきました。
さてバド部顧問の恩師である吉村達之先生は、私たちに教えてくれたことがあります。
それはシャトル(羽)を打ったら、すぐに『スタンス』へもどること。

スタンスとは「元の位置」つまりコートの中心へ戻ると言う意味です。
相手からの球は、コートの端からその対角線の端までとんでくるため、試合中はかなり激しく動き回ります。
毎回打ったら「すばやくスタンスに戻る」ことで、次の球も打ち返すことが可能になるそうなのです。結果、相手へ隙を与えずスマッシュを打ち込むことが可能になります。
吉村先生は、この「スタンス」を口酸っぱく言い続けてくれたので、今わたしがこんなに歳をかさねてもその記憶が脳に刻まれています。しかもいまだにスタンスに戻ることが癖になっているのです。
・スタンスにもどる癖
人に会って相手目線になったらスタンス。
仕事をして顧客目線になったらスタンス。
家事をして家族目線になったらスタンス。
会社や学校など人間関係の中で、人目を気にしすぎてふと気づけば他人軸で生きてしまっていることがあります。
自分は、
・他人から立派にみられたい
・他人から優れていると思われたい
・他人からかっこよくみられたい
他人の目を完全に意識してしまっています。
なのでこれらをスタンスへ戻って自分軸にもどしてみます。
自分は
・ぬけてるけどそこが面白いよね
・のんびりしてるけど努力家だよね
・素材を磨けば少しよくなりそうね
こんなふうに「自分の目を通して」感じる練習をしたりします。
他者をおもんぱかることが美徳とされている日本人として生まれ、学校では他の生徒と比べて評価され、こどもの頃から大人の顔色を伺い「共感性」を育んできたわたしは、このあたりのバランスをとることがときどき難しく感じます。
・自分を横において他者によりそいすぎてしまう人
・自分の価値をつい低くとらえてしまう人
この場合に自分を取り戻す方法として『スタンスへ戻る』が有効だと思います。
ただ、これらはあくまで意識をするというだけで脳内のできごとです。物理的にはただ座ってお茶をのんでるだけなので、そんな時のわたしは「のんびりしている人」と周囲からは思われているようです。
中学生のわたしは、顧問の似顔絵をシャトルにしてふざけてしまいましたが、先生は懐ふかく、イラストを学級通信の挿絵にしてくれました。
読んでいただきありがとうございます。
どうぞ皆様もご自愛ください。
わかば
